2種類ある不動産の財産評価

相続の際に不動産が遺産に含まれている場合、その価値を調べる必要がありますよね。
そこで不動産の財産評価が行われるわけですが、不動産の評価は「鑑定評価額」と「相続税評価額」の2種類があります。
この2種類は評価の性質が異なるため、計算方法も違ったものとなっており、基本的には相続の際は相続税評価額が適用されることとなります。
鑑定評価額はあくまでもその不動産の市場価値を計ること、相続税評価額は相続税課税のために公平で一律な計算をすることが、それぞれの目的と言えるでしょう。

ただし立地などに特殊性が認められる不動産に関してはその限りではありません。
相続税評価額では市場価格とかけ離れてしまい、かえって公平さを欠いてしまうことがあるからです。
そういった特殊なケースの場合は不動産鑑定士によって鑑定評価額が決定され、それによって相続税の申告を行うことが可能な場合もあるのです。

一般的に相続税申告に用いられる相続税評価額ですが、じつはこの相続税評価額もその算出方法が2種類存在しています。
一つ目は路線価方式、もう一つが倍率方式です。
路線価方式とは、その名の通り路線価をもとに算出する計算方式です。
路線価とは簡単に言うと、道路の値段です。
その不動産が面している道路の評価額をベースに不動産を評価します。
一般的に市街地で利用される計算方法と言えるでしょう。

もう一つの倍率方式は、固定資産評価額をベースに算出する計算方式です。
これは道路などが面していない郊外の不動産で利用されることが多い計算方式と言えるでしょう。
郊外にある田畑や山などは基本的にこの倍率方式です。

不動産の相続財産評価と一言で言っても、このようにいくつもの計算方法が存在しており、それらの中からケースバイケースで適合するものを選ぶ必要があるのです。
もちろん今回ご紹介した計算式が全てではなく、例外措置が行われるケースも珍しくありません。
やはり不動産鑑定士や税理士に依頼した方が確実なので、不動産の価値が高額になりそうだと思ったらまず相談するのがおすすめです。